「同期が辞めて、寂しい」 そう感じているのは、あなただけじゃないんです。
夜勤明けに更衣室ですれ違っていた人。 休憩室でお弁当を一緒に食べた人。 新人時代に泣きながら勉強した相手。 人事異動のたびに「またね」と言い合った同期。
その同期が、3人、4人と辞めていく。 残された自分は、なんだか取り残されたような気持ちになる。
私自身、34年看護師を続けて、4人目に辞めました。 同期が辞めるたびの寂しさを感じてきました。 辞めた後の今も、知っています。
「同期が辞めて寂しい」あなたに、 同じ気持ちを経験した私だからこそ、伝えられることがあります。
寂しい気持ちは、消そうとしなくていいんです。 辞めた同期たちの「今」と、寂しさの正体をお伝えします。
同期が辞めて寂しい、その気持ちはあなただけじゃない

同期が辞めたと聞くたびに、こう思います。 「あの子も、あの子も、もういないんだな」って。
同じ時期に入職した同期は、看護師人生の中で特別な存在です。 新人時代、わからないことだらけで一緒に怒られて。 教わったことを教え合ったり、帰り道で愚痴を言い合って。 人事異動でバラバラになっても、廊下ですれ違えば「久しぶり!」と声をかけられる相手。
その同期が辞めていくと、寂しさが身に染みてきます。
寂しさを感じるのは、残った人だけじゃないんです。辞めた人も、異動で離れた人も、それぞれの立場で寂しさを抱えています。

あの子が辞めてから、なんだか毎日が灰色に見えるんです。
その感覚、わかります。仲間を大事にしてきた人だからこそです。
同じ気持ちを抱える人はたくさんいる
職場で「寂しい」と口に出すのは、なかなか難しいものです。 看護師の仕事は忙しいから、感情を表に出さずに飲み込んでしまう人も多いんです。
でも、心の中で「寂しい」と感じている看護師は、本当にたくさんいます。 表に出ないだけで、同じ気持ちを抱えている人は、あなたの周りにもきっといるんです。
寂しさは無理に消そうとすると、もっと大きくなって戻ってくるもの。 だからこそ「同じ気持ちの人がいる」と知るだけで、心が少し軽くなるんです。
この記事を最後まで読み進めるうちに、寂しさの正体も少しずつ見えてきます。 正体がわかると、不思議ともっと気持ちが軽くなるものなんです。
同期が辞めて寂しい気持ちは、3つに分けられる
「同期が辞めて寂しい」と一言で言っても、その中身は人によって違います。 私自身、当時は何の寂しさかなんて考えていませんでした。振り返ってみて「こういうことだったのかな」と気づいた感じです。
ここでは、34年看護師を続けて見えてきた、3つの寂しさをお伝えします。ご自分に近いものを、ぜひ見つけてみてください。
同期がいてくれた頼もしさが消える寂しさ
ナースステーションですれ違う時の一言。 夜勤明けに「お疲れさま」と言い合う瞬間。 忙しい時に目で合図して助け合う感覚。
同じ職場で同期がいてくれた頼もしさが消えると、毎日の景色が少し変わります。 別に話さない日もあるんですよ。でも、同じフロアに同期がいるだけで、心がほどける瞬間ってありますよね。
その存在が消えた寂しさは、すぐには埋まりません。でも、時間が経てば少しずつ慣れていきます。
新人時代からの繋がりが薄れる寂しさ
新人時代って、本当に特別な時間です。 何もわからないまま現場に放り込まれて、毎日泣きそうで。 そんな時を一緒に乗り越えた同期は、家族みたいな存在になります。
その同期が辞めていくと、新人時代を共有した「同志」がいなくなるような寂しさが生まれます。 「あの時さ、あの先輩怖かったよね」って言える相手がいなくなる。 新人時代の自分を知ってる人が、一人ずつ離れていく。
この寂しさは結構深くて、何気ない瞬間に襲ってきます。 例えば、夕方の帰り道。 昔、同期と「やっと終わったね」と笑い合った帰路を、一人で歩いている時。 スーパーでお弁当を選んでいる時に、新人時代の休憩室を思い出した時。 そんな些細な瞬間に、ぐっとくるんです。
取り残された感の寂しさ
「みんな次のステージに進んでるのに、私だけ残ってる」 そう感じることもあります。
別の道で生き生きしているように見える同期。 それに比べて、私は……。
こう思った時の寂しさは、自分を責める方向に向かいやすいんです。 でも、その場に残ること自体、簡単なことじゃないんです。
「みんな先に進んでるのに、私だけ……」と感じた夜は、誰にでもあります。 私も何度もありました。
同期4人が辞めていった理由|34年で見てきたこと

34年看護師を続けてきた中で、同期がどう辞めていったかをお話しします。
「みんなどんな理由で辞めるんだろう?」と気になるあなたに、一つの参考になれば嬉しいです。
同期は私を含めて6人。新卒で入職した時、全員女性で20代前半。本当に賑やかな時代でした。
研修期間中は、夜遅くまで一緒に勉強したり。 休みの日には買い物に行ったり。 怒られた後は、飲みに行ったり。
そんな日々を思い出すと、今でも胸が温かくなります。
1人目:結婚退職(2年目)
最初に辞めたのは、入職から2年目です。 結婚が決まったタイミングでした。
相手の方が県外だったので、引っ越しを機に看護師の道を離れたんです。
その子が辞めた時は、寂しさよりも「おめでとう」が大きかったです。 新しい人生に向かう同期を、心から祝福した記憶があります。
でも、現場に戻ると「あの子のロッカーが空いてる」「もうあの子に話しかけられない」と、じわじわ寂しさがきました。
2人目:結婚と家庭の両立で退職
2人目も結婚での退職でした。 仕事と家庭の両立が難しいと判断しての決断でした。
当時は、家庭を優先するために看護師を辞める選択をする人が、今より多かった時代です。 その同期も、家庭との両立を選んで現場を離れました。
職場では「結婚しても続ける」「結婚で辞める」、どちらの選択をする同期もいました。 正解は一つじゃないんです。
3人目:仕事の辛さで、別の道へ
3人目は、看護師の仕事の辛さから退職して、看護師以外の道に進みました。 辞めて2年経ちますが、看護師には戻っていません。
具体的にどんな辛さだったかは、本人にしかわからない部分もあります。 ただ、「もう看護師は続けられない」と感じた時、別の道を選ぶのも一つの選択です。 看護師を辞めることは、終わりじゃなくて、その人の別の始まりなんだなと、その時実感しました。
4人目:私が退職(34年目)
3人の同期に続いて、4人目で私も退職しました。 34年勤めて、突然のめまいで初めての休職。 日勤のみの部署へ異動して、2年後に退職しました。 残った2人は、今も現役で看護師を続けています。
同期との繋がりは、辞めた後も続いていく

「辞めた同期は今、何してるんだろう?」 気になりますよね。
「楽しく暮らしてるのかな」 「私と違って、もう看護師の悩みなんてないのかな」 「もしかして、私のこと忘れてるかな」
そんな気持ちで、連絡を取れないまま時間が経ってしまうこと、あるかもしれません。
ここでは、私の同期たちの「今」をお伝えします。
LINEで「ご飯食べよう」と言い合える関係
辞めた同期とは、今でも2人とLINEで繋がっています。 時々、3人で連絡することもあります。
内容は、いたって普通です。
- 「最近どう?」
- 「久しぶりにご飯食べよう」
- 「あの病院、こんなふうに変わったらしいよ」
そんな、日常会話レベルの繋がりです。
定期的に連絡する仲じゃないんですよ。 毎月とか、半年に一度とか、そういう「決まったタイミング」もないんです。 お互いが思い出した時に連絡する。それで十分、同期だなって感じられます。
困った時に、力になってくれる存在
連絡を取るタイミングは、ほとんどが「お互い何かあった時」です。
- 親の介護が始まった時
- 体調を崩した時
- 家族のことで悩んだ時
「ちょっと聞いてほしい」と言える相手って、本当にありがたいんです。30年以上の付き合いがあると、説明しなくてもわかってもらえる。同期ならではの安心感です。
愚痴を言うこともあります。家族のこと、ちょっとした体調のこと。 看護師の現場にはもういないので、看護師ならではの愚痴は減りましたが、久しぶりに会っても、昔の感覚にすぐ戻れるんです。
定期的な交流じゃなく、必要な時に繋がれる関係。 これが、辞めた後も続く同期との距離感です。
辞めた同期も、それぞれの日常を送っている
辞めたら関係が切れるかな、と心配する人もいます。でも、そんなことなかったです。
辞めた同期も、毎日それぞれの場所で、それぞれの日常を送っています。 朝起きて、ご飯を作って、家族や友人と過ごして、悩んだり笑ったりしている。 看護師時代と違って、夜勤がない分、生活リズムは整っているかもしれません。 でも、別の悩みも当然あります。
看護師という肩書きが外れても、その人の毎日はちゃんと続いているんです。

辞めた後の生活って、なんとなく不安だったんです。
私も辞める前は同じでした。でも案外、普通の毎日が続くだけです。
連絡を取るタイミングは、今でいい
もし、辞めた同期と連絡を取れていないなら。 そして、もし「もう一度話したい」と思っているなら。
今、LINEを送ってみてください。 「最近どう?」の一言でいいんです。
何ヶ月、何年経っていても、同期は同期です。 「久しぶり」と返ってくる確率は、想像より高いはず。 そして、その一言から、また関係が少しずつ温まっていきます。
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34年で一番寂しかったのは「異動の朝」だった

34年看護師を続けてきた中で、「一番寂しかった瞬間」があるんです。
それは、同期が辞めた時じゃなかったんです。
更衣室で着替えて、知らない病棟に向かう朝
人事異動の朝のことです。 新しい配属先に行く日。
いつもと同じ更衣室で、いつもと同じユニフォームに着替える。 でも、向かう先は知らない病棟。 ナースステーションに入っても、知らない人ばかり。 「おはようございます」と挨拶しても、誰も私のことを知らない。
その朝の感覚は、34年経った今でもはっきり覚えています。 胸の奥がぎゅっと締め付けられて、ロッカーの前で深呼吸を何度もした朝。 「ここで私、やっていけるのかな」という不安。 そして、慣れ親しんだ前の病棟の同僚たちを思い出した時の、深い寂しさ。
これは、本当に一人になる瞬間でした。
異動先に、2年後に同期がやってきた頼もしさ
そんな朝を何度も経験した私の元に、ある時、思いがけない出来事がありました。 私が異動した部署に、2年後、同期がやってきたんです。
別の病棟で頑張っていた同期が、まさか私の今いる部署に異動してきた。 ナースステーションで顔を合わせた瞬間、お互い「あっ」と笑顔になって。
たったそれだけで、知らない場所だった病棟が、ちょっとだけ温かい場所に変わったんです。 同じフロアに同期がいるだけで「ここでもやっていける」と思えた。 あの頼もしさは、何にも代えがたい安心感でした。
不思議なものです。 ずっと別の部署にいた同期でも、また同じ場所で働く日が来た瞬間に、新人時代の空気がふっと戻ってくる。 「あの時、私たち一緒に泣いたよね」って、言葉にしなくても通じ合える。 それが同期という関係のすごさだなと、その時しみじみ思いました。
同志だからこそ、そばにいなくても通じるものがある
同期って、ただの「仲良し」じゃないんです。 新人時代を一緒に乗り越えた「同志」だからこそ、そばにいなくても通じるものがある。
看護師の同期は、人事異動でバラバラになるのが普通。 それでも、また同じ場所で再会した瞬間に、新人時代の空気が自然に戻ってくる。 「同じ場所で毎日会える存在」じゃなくても、繋がりは消えないんです。
辞めた同期も、これと同じ。 「もう違う世界の人」と思ってしまいがちですが、「離れていても、同志のままで繋がれる関係」が続いているだけ。
異動で離れた経験を何度もしてきた人なら、わかるはずです。 「離れている」と「繋がっていない」は違うんです。

離れていても繋がってるって、なんだか安心します。
そうなんです。同期との関係は、距離より深さで続いていきます。
寂しいあなたへ・34年看護師の私から

最後に、34年看護師を続けて、4人目に辞めた私から、あなたへ伝えたいことがあります。
同期が辞めて寂しい。残された自分が、なんだか情けなく感じる。
そんなふうに感じてしまう日もあるかもしれません。でも、寂しいと感じるのは、それだけ同期のことを大切に思ってきたから。
どの選択も、肯定していい
残る選択も、辞める選択も、迷い続ける選択も、どれも肯定していい選択です。
- 残ったあなたは、現場を支えている
- 辞めたあなたは、自分の人生を選び直した
- 迷っているあなたは、自分のこれからを真剣に考えている
全部、自分にとって意味のある選択です。 誰かと比べる必要はないんです。
あなたの人生は、あなたのもの
あなたの人生は、誰かの人生と比べるものじゃないんです。
同期が辞めても、あなたが残る理由があるなら、それは正しい選択。 同期が残っていても、あなたが辞めたい理由があるなら、それも正しい選択。
「正解」は、自分の中にしかないんですよ。 寂しさを感じる時こそ、自分の心の声に耳を傾けてみてください。
まとめ
「同期が辞めて寂しい」気持ちは、あなただけのものじゃないんです。 34年看護師を続けて4人目に辞めた私自身、同じ寂しさを何度も感じてきました。
寂しさの正体は、3つに分けて見えてきます。同期がいる頼もしさ、新人時代の繋がり、取り残された感。どれが強いかは人それぞれです。
辞めた同期も、それぞれの場所で日常を送っています。LINEで「久しぶり」と送れば、関係はまた温まります。
寂しいあなたへ。自分の心の声を、いちばん大切にしてください。

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