50代まで働いていると、ふと思うことがあります。
一体なんのために働いているのだろう、と。
看護師としての仕事は好きだけど、体力の限界を感じている。
夜勤がきついと思いながら、それでもこの歳まで働いてきたのはなぜだろう。
給料はある。
でも、若いときのように体は回復してくれないし、仕事へのワクワク感がなくなっている。
看護師歴34年の私自身も、同じように夜勤がきついと思い、退職を考えて悩んだ時期がありました。
そこでこの記事では、体力の限界を感じたとき、夜勤なしで働ける仕事を選ぶ考え方をまとめています。
夜勤がきついと感じながら働き続けるのが、本当に正解なのか。
そう疑問に感じている人は、最後まで読んでみてください。
50代になると夜勤がきつく感じる理由
50代になると、夜勤はただ眠いだけではなく、体そのものにこたえるようになります。
そのため、これまでと同じ働き方を続けることが、だんだんと負担に感じてきます。
回復に時間がかかる
若い頃は、夜勤のあとに寝れば翌朝には疲れは取れていました。
しかし年齢とともに、疲れが取れるのに時間がかかります。
夜勤明けに家に帰って十分な睡眠をとると、夜の寝つきが悪くなり、寝不足になってしまう。
すると、疲れが残るのです。
生活リズムへの負担が大きい
夜勤は昼夜が逆になる働き方です。
体内リズムへの負担も大きくなります。
若い頃は、夜勤明けでも1日寝ると調整できていた生活リズムも、年齢とともに戻らないのです。
夜勤明けに寝ただけでは、時差ボケのような状態が続く。
休みの日にゆっくり寝て、ようやく生活リズムが戻ります。
体力の限界を感じたときに考えたいこと
夜勤がきつい。
それだけの理由では、仕事を辞められません。
今の職場を離れて夜勤なしの職場に行くか、それともこのまま夜勤を続けるか。
私自身も、夜勤がきついからと仕事を辞めたいと考えました。
しかし、ここまで働いてきたのに次の仕事場を探す方が大変だと感じてしまうのです。
ただ、夜勤のたびに「もう辞めたい」と思ってしまう。
休日も体を休めるだけで終わってしまう。
そんな状態が続いていると、そろそろ働き方を見直したほうがいいのかもと思い始めたのです。
体がきついのは仕方ないと思っている働き方は、いつか体の限界がきます。
大切なのは、この先も無理なく続けられる働き方かどうかを考えることです。
そこで出てくるのが、夜勤なしという働き方です。
50代看護師でも夜勤なしで働ける職場はある
夜勤なしで働きたいと思っても、50代で本当に就職先があるのかと不安になります。
転職先に夜勤なしを希望しても、仕事があるのか。
収入はどれだけ減るのか。
この歳から新しい職場で、人間関係が築けるのか。
考え始めると、簡単には動けなくなってしまうのです。
ただ、夜勤なしで働く看護師は実際にたくさんいます。
クリニック、健診センター、訪問看護、介護施設など、夜勤のない職場は思っているより多いのです。
慣れた環境を離れることへの不安は当然です。
でも、この先も看護師として働き続けるなら、無理を重ねるより、続けやすい働き方を選ぶほうが現実的だと思います。
夜勤なしを選ぶ前に整理しておきたいこと
ただ、夜勤なしならどこでもいいわけではありません。
体の負担をできるだけ減らしたい人もいれば、これまでの経験を活かせる仕事を続けたい人もいます。
収入をあまり下げたくない人もいれば、気持ちに余裕を持てる働き方を優先したい人もいるはずです。
仕事の種類を見る前に、自分が次の職場に何を求めるのかを整理しておくことが大切です。
それが職場選びの出発点になります。
50代看護師向け・夜勤なし職場タイプ別比較
年収はすべて夜勤なし・転職後の参考値です。実際は地域・施設規模・経験年数により大きく異なります。必ず求人票で個別に確認してください。
← 左右にスクロールして比較できます
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外来(病院)
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クリニック
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健診センター
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訪問看護
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介護施設
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| 年収目安 (夜勤なし) |
300〜350万円 賞与あり(規模による) | 300〜350万円 賞与なしの場合も多い | 300〜350万円 賞与なし・パート多い | 300〜350万円 オンコール手当で上乗せあり | 300〜350万円 施設形態により差あり |
| 体力負担 | 立ちっぱなし多め 忙しい日は激務になることも | 比較的ゆとりあり 診療科によって差がある | 立ち仕事が中心 業務量は比較的安定している | 移動による疲労あり 利用者の状態で差が出る | 比較的落ち着きやすい 施設の方針で介入度が変わる |
| 時間の 読みやすさ |
比較的読みやすい | 読みやすい | かなり読みやすい | オンコール次第 件数・法人規模で変わる | 施設によって差がある |
| こんな人に 向いている |
テキパキ動ける人 スピード重視が苦にならない人 |
地域に根ざして働きたい人 少人数の職場が合う人 |
体を休めながら働きたい人 流れが決まった仕事が合う人 |
深く長く関わりたい人 自律して動ける人 |
高齢者に寄り添いたい人 関係づくりが好きな人 |
| 注意点 | 関わりは浅く広くなりやすい | 看護以外の業務も担いやすい | 単調に感じる人もいる | 一人で判断する場面がある | 施設ごとに役割がかなり違う |
夜勤なしの仕事は、職種だけで収入差が大きく決まるとは限りません。
実際には、常勤か非常勤か、賞与があるか、手当がつくかで差が出やすいです。
そのため、求人を見るときは年収の目安だけでなく、基本給や賞与、手当まで確認しておくことが大切です。
ここでは、私が考える「こんな人には向いている」を目安としてまとめました。
仕事選びに迷ったときの参考にしてみてください。
夜勤なしで働ける看護師の職場・それぞれの特徴

外来
外来は、今の病院で部署異動を考えるときの選択肢になりやすいでしょう。
同じ病院の中で外来に移れれば、待遇は変わらず、慣れている職場環境で働けるため魅力的です。
異動のタイミングや条件が合えば、転職せずに働き方を変えられます。
クリニック
クリニックは、看護師にとって身近な転職先のひとつです。
少人数で回す職場なので、看護以外の業務を担う場面もあります。
職場による差が大きいため、自分に合うかどうかを見ながら選びたい働き方です。
健診
健診は、業務の流れがある程度決まっている仕事で、単調に感じる人もいます。
受診者を待たせず、時間内にスムーズに回す力が求められます。
残業は少なく、勤務時間が読みやすいのが魅力です。
病院の緊迫感から少し距離を置きたい人には向いています。
訪問看護
訪問看護は、一人の利用者さんと深く関わりながら働ける仕事です。
目の前の一人にしっかり向き合えるため、やりがいを感じやすい人も多いです。
ただ、一人で判断しながら動く場面もあるため、経験が浅い分野だと難しく感じるかもしれません。
これまでの経験を活かしたい人にとっては、魅力のある働き方です。
介護施設
介護施設は、特養、老健、有料老人ホームなど、施設の種類によって看護師の役割は変わります。
ただ、長期的に関わり、人生の最期に寄り添えることができる魅力があります。
病院とは違う環境なので、事前に情報をよく見ておかないと、思っていた働き方とずれます。
50代看護師が夜勤なしの仕事を選ぶ判断ポイント

まず収入の現実を知っておく
夜勤なしを選ぶと、夜勤手当がなくなるため、収入は下がります。
ただ、実際の差は基本給だけでなく、賞与や各種手当の有無でも変わります。
今の年収と転職先の年収を比べて、その差を生活の中でどこまでなら受け入れられるかを考えておきましょう。
体力と相談して職場を絞る
夜勤がきつくても、まだ体を動かす余力があるなら、外来やクリニックも視野に入ります。
まずは体を休めながら働きたいなら、健診センターは候補として考えやすいです。
ただ、流れが決まった業務が続くため、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
看護師としてどう働きたいかを考える
次の仕事では、看護師としてどんな関わり方をしたいのかも大切です。
一人ひとりと深く関わりたいなら、訪問看護やクリニック。
効率よくテキパキ動くのが得意なら、外来や健診センターが合いやすいかもしれません。
夜勤を手放すことで変わる部分はあります。
そのうえで、自分にとって何を優先したいのか、一度立ち止まって考えてみてください。
応募前に最低限確認したいこと
詳しい条件は職場ごとに違うため、応募前には最低限ここを確認しておきましょう。
- 本当に夜勤がないか
- オンコールの有無
- 残業の多さ
- 基本給・手当・賞与の内訳
- 看護以外の業務がどこまであるか
- 人員体制に無理がないか
- 休みの取りやすさ
求人票だけでは見えにくい部分もあるため、気になる職場は直接問い合わせるか、転職サービスを使って確認する方法もあります。
50代だからこそ、無理なく続けられる働き方を選びたい
夜勤がきついと感じているなら、それは働き方を見直すサインかもしれません。
夜勤なしという選択は、看護師を諦めることではありません。
体力を守りながら、長く働き続けるための現実的な一歩です。
体がきついまま立ち止まっているなら、まず自分がどうしたいかを考えることから始めてみてください。

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