夜勤がきついと感じながらも、「このまま続けるしかないのだろうか」と悩んでいませんか。
50代になると、若い頃のように体が回復しない。
夜勤明けの疲れが抜けず、強い眠気の中で判断しなければならない場面も増えてきます。
それでも、簡単に辞めるという発想にはならない。
収入や退職金、これまで続けてきたキャリアを考えると、働き方を変えることには迷いが出るものです。
私自身も、夜勤の限界を感じながら働き続けてきました。
だからこそ、「続けるか」「働き方を変えるか」で迷う気持ちはよく分かります。
この記事では、50代看護師が夜勤に限界を感じたとき、どのような視点で働き方を考えればよいのかを整理します。
夜勤を続けるという選択もあります。
働き方を変えるという選択もあります。
どんな視点で働き方を考えればいいのか。
この記事では、その判断のヒントをまとめました。
夜勤がきついと感じ始めた理由

若い頃から、夜勤は決して楽な仕事ではありませんでした。
それでも当時は、「つらい」と思いながらも、なんとか乗り切れていた気がします。
ところが50代になると、夜勤のつらさの質が少しずつ変わってきました。
夜勤明けに眠っても疲れが取れない。
強い眠気のまま判断しなければならない。
以前なら気にならなかったことに、不安を感じるようになってきたのです。
振り返ってみると、夜勤がきついと感じ始めた背景には、いくつかの変化がありました。
夜勤がきついのは体力だけの問題ではない
夜勤がきついのは、確かに体力の問題でもあります。
年齢を重ねるにつれ、回復に時間がかかるようになったと感じる人は多いでしょう。
若い頃は、夜勤明けにしっかり眠れば、どうにかなっていました。
しかし今は、昼に眠りすぎると夜の寝つきが悪くなり、かといってあまり眠らないと、睡眠不足のまま次の勤務に入ることになります。
生活リズムがうまく整わない。
そんな感覚が増えてきました。
人間は本来、夜に眠るようにできています。
その流れに逆らって働くのですから、体に負担が出るのは当然なのかもしれません。
ただ、夜勤がきつい理由は体力だけではありません。
夜勤は少人数体制です。
日中のようにスタッフがそろっているわけではなく、医師も限られています。
何かが起きたとき、まず動くのは自分たちです。
眠気と戦いながら、頭が冴えきらない状態でも判断をしなければならない。
体がつらいというより、その緊張感のほうがこたえると感じます。
夜勤がきついのは、疲れるからだけではなく、その状態で責任を負うからなのかもしれません。
夜勤中に感じる不安が以前とは質の違うものになってきた
新人の頃は緊張感が強く、夜勤中に眠気を感じる余裕はありませんでした。
経験を重ねるうちに、夜勤中に眠気を感じること自体は自然だと思うようになりました。
しかし50代になると、「眠い」というより、睡魔と戦っている感覚に近くなってきます。
仕事中にもかかわらず、強い眠気と向き合っている自分に「本当にこれで大丈夫なのだろうか」と不安を感じるようになりました。
通常の業務であれば、まだ対応できる自信はあります。
けれど、もしこのタイミングで急変が起きたら。
予期せぬ出来事が起こったら。
そう考えるようになってから、夜勤を続けていくのが少し怖くなってきました。
50代になって、夜勤の責任を果たせているのか迷うようになった
年齢を重ねるにつれて、責任ある立場になるのは覚悟していました。
中堅として働くのは、これまでの経験を活かせる場でもあったからです。
けれど、あるときふと考えるようになりました。
「今の自分は、これまでと同じように責任を果たせているのだろうか」
夜勤中に判断を求められる場面で、そう感じることが増えてきたのです。
万全ではない状態で判断しているような場面が増えてきた
夜勤には、できるだけ万全な状態で臨むようにしてきました。
けれど、強い眠気に抗えない夜勤が増えてきました。
そんなとき、「今の自分の判断は、鈍っていないだろうか」と不安が頭をよぎることがあります。
もし何か起きたとき、これまでと同じように瞬時に判断できるだろうか。
そう考えることが増えてきました。
後輩をフォローしきれているか、自信が持てなくなった
体調が万全でないと、以前のように周りを見る余裕が持てていないと感じるようになりました。
そんなとき、「ちゃんとフォローできているだろうか」とあとから振り返る自分がいます。
「できて当然」と思われる立場に余裕を感じにくくなった
これまでは、頼られる立場であることに自信を持っていました。
経験を重ねれば、できて当たり前。
知っていて当然。
そう思われることも自然に受け止めてきたはずでした。
けれど今は、その「当然」が少しずつ重たく感じられるようになっています。
それでも「夜勤を続けるしかない」と思ってしまう理由

それでも「辞める」という発想が出てこない理由
正直に言うと、私は「辞める」という発想がありませんでした。
夜勤はきつい。
体もつらい。
眠いし、しんどい。
それでも、また次の夜勤が来る。
でも、それは私だけではありません。
周りも同じことを言っていました。
「眠たいね」
「夜勤いやだね」
そう言いながら、みんな働いている。
自分だけが特別に限界だとは思えませんでした。
それに、私たちの世代にはどこかに「定年まで働くもの」という感覚があります。
一つの職場で働き続けるのが普通。
退職金をもらうところまでが一区切り。
そう考えると、夜勤がきついという理由だけで辞めるという発想にはならなかったのです。
若い世代との違いに戸惑う瞬間
若いスタッフを見ていると、考え方の違いを感じる場面があります。
きついと感じたら、辞めるという選択をする人もいる。
転職する子もいれば、しばらく働かない時間を選ぶ子もいる。
実家の近くに戻る子もいました。
それを見て、「あ、そういう考え方もあるんだ」と思いました。
でも私は、「きついから辞める」という発想がすぐには出てきませんでした。
続けるのが当たり前。
多少しんどくても耐えるのが普通。
そうやって働いてきたのだと思います。
「定年まで働く」が普通だった感覚
私たちの世代にとって、一つの職場で定年まで働くのは特別な決意ではありませんでした。
夜勤があるのも前提。
きついのも前提。
辞めるとすれば、体を壊したときや家庭の事情などよほどの理由がある場合です。
ただ「きつい」という理由だけでは、辞める発想にはならない。
そういう感覚で、ここまで働いてきました。
けれど、体の変化を感じ始めたとき、「このまま続けていいのだろうか」と考える瞬間が出てきました。
夜勤を続けるか迷ったとき考えたい3つの基準

夜勤を続けるか見直すかは、単に「きついかどうか」だけでは決まりません。
考える材料は、大きく3つあります。
・収入はどこまで必要なのか
・自分の体は夜勤をどこまで続けられそうか
・急性期で働くことは自分にとってどんな意味があるのか
この3つのバランスによって、判断は変わってきます。
夜勤手当がなくなったらどうなるか
夜勤手当がなくなれば、収入は確実に下がります。
それが生活に直結するのであれば、夜勤を続けるという選択も現実的です。
収入を守ることを優先する。
それも一つの判断基準になります。
自分の体は夜勤をどこまで続けられそうか
今は続けられていると思っていても、ある日、体がはっきりとサインを出す場合があります。
めまいや動悸など、「これは無理かもしれない」と自分でもはっきり分かる瞬間です。
体が出すサインも、働き方を見直す一つの基準になります。
急性期で働くことは自分にとってどんな意味があるか
急性期で働くことは、収入以上の価値を持つ場合もあります。
必要とされる感覚。
経験が活きる場面。
ここまで続けてきた誇り。
長く続けてきたからこそ分かる仕事の重み。
それが大きいなら、夜勤を続けるという判断も自然です。
夜勤を続ける中で起こりやすい体と生活の変化
夜勤明け、家に帰ってもすぐには眠れない。
昼に寝ると、夜の寝つきが悪くなる。
かといって昼をあまり眠らないと、睡眠が足りないまま次の勤務に入る。
体内リズムは乱れ、一晩では元に戻らない。
休日を使っても、疲れが抜けきらない。
以前なら一晩眠れば回復していたのに、今は二日ほどかかる。
その回復の遅れが、日常の余裕を少しずつ奪っていきます。
年齢を重ねると、同じ勤務でも体への負担は変わっていきます。
50代になると、こうした疲れの残り方から
「体力の限界かもしれない」と感じ始める人もいます。
体力の変化を感じたときに起こりやすいサインについては、
こちらの記事でまとめています。
▶【50代看護師】体力の限界かも…疲れが取れないと感じ始めたとき
今の職場で夜勤を減らす方法はあるか
多くの職場では、夜勤回数を簡単に減らすのは難しいものです。
一定の年齢に達した場合や、明確な事情がある場合を除き、「ただつらい」という理由だけで夜勤を外してもらうのは難しいのが現実です。
私も夜勤が限界だと感じ、師長に相談しました。
相談というより、退職する意思を伝えたのです。
すると、「辞めるのなら」と日勤のみの部署を提案されました。
結果的に部署異動という形で、夜勤のない働き方に変わりました。
ただし、これは私の職場での話です。
病院によっては、正社員のまま勤務形態を変えられる場合や、非常勤・パートへの切り替えが選択肢になる場合もあります。
夜勤を減らせるかどうかは、制度よりも職場の運用に左右される部分が大きいと感じます。
院内で夜勤を外せない場合、転職という選択肢もある
院内で夜勤を外せないなら、職場を変えるという選択もあります。
「50代でも転職できるのか」一番気になるのはそこだと思います。
若い頃のように自由に選べるわけではありません。
給与が下がる可能性もありますし、働き方や責任の質が変わる場合もあります。
それでも、訪問看護やクリニック、介護施設など、夜勤のない働き方は実際にあります。
何を優先するのか。
収入か。
体か。
生活リズムか。
院内で変えられないなら、今の職場を離れるという道もあります。
50代看護師の転職が現実的なのか、
失敗しやすいケースについては
こちらの記事でまとめています。
▶【50代看護師】転職は現実的?失敗する人の3つの特徴と回避策
一人で抱えず、相談して情報を集める
同じ年代の友達がいれば、「夜勤つらいよね」と話すことはできると思います。
私もそうでした。
ただ、本気で退職後のことを考え始めると、迷いはむしろ増えていきました。
それぞれ置かれている立場は違います。
友達の答えが、そのまま自分の答えになるとは限りません。
一人で考え続けるのは、それだけでも苦しいものです。
そこで私は、情報を集めるつもりで転職サイトに登録しました。
最初は登録するだけのつもりでした。
でも、一度だけ話を聞いてみようと思い、電話で相談してみました。
見知らぬ相手だからこそ、今の悩みを遠慮なく話せました。
話してみて分かったのは、こういう働き方もあるのだということ。
そして同時に、「こんなに給料は下がるのか」と現実も知りました。
最後に決めるのは、あなた自身
夜勤がつらいと思いながらも、定年まで働き続ける人にはそれぞれ理由があります。
私も、退職金や今の収入を考えると、働き方を変えることには強い抵抗がありました。
けれど、体の限界を感じたとき、そのまま続けるという選択は難しくなりました。
体は続けられるのか。
院内で夜勤を外せるのか。
外に出るという道はあるのか。
情報を集めてみるのか。
どこから考えるかは人それぞれです。
続けるという決断もあります。
変えるという決断もあります。
最後に決めるのは、あなた自身です。

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